どうでもいいことですが私はトイレに居る時間が長いんです。長時間なのでトイレに本棚を置いて、本を読みながら用を足しています。座ったときにちょうど良い高さにあって、黄色くて目立つのでこの本を手に取る頻度がかなり多いです。もう20回ぐらい読んでいるかもしれません。
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持っている人も結構多いんじゃないでしょうか。
2008年に発売されている本なので今更買う必要は無いです。ブックオフで105円だったら買ってもいいかもしれませんけど。
基本的に私は、FXや投資関連本をペンネームで出版している人のものに対してはアンチ派です。今回の著者に関してもネット上でいろんな噂や評判があることも承知していますが、今回は本の内容のみにスポットを当てたいと思います。
著者は1年ちょっとで4億8000万円稼いだ人ということです。
基本的にハイレバでガンガン稼いでいくタイプのようです。
袋とじがあって、そこに手法が書いてあります。私としては、この本は手法を学ぶというよりは、考え方を学ぶために読む用の本だと感じました。
著者がハイレバでガンガン稼いだ経緯と手法と考え方を読んで、それらの内容を軸にして、この部分は違う、ここは共感する、というような感じで自分の考え方をまとめてみるという使い方が有効なのかなーと思います。
本の内容で共感した部分
「不老不死ならスワップ狙いでどうぞ」
・・・本の中ではスワップ派を完全否定しています。私も同様ですがそれに関して書いたらかなり長文になるので今回は避けます。
「目標金額に達したらトレーダーを引退して・・・」
・・・生涯トレーダーという考えではなく、さっさと目標金額になったらやめて本当にやりたいことをやるってことですね。これは私も一緒です。もしかしたら一生稼げるものじゃないって考えてのことかもしれません。
私の持論ですが、FXで「安定して」「長年」「勝ち続ける」ことを考えている人は成功しない。稼げる時期一気に稼いでさっさと撤退。ってのが唯一勝てる方法だと思っています。 自分で格言みたいなのを作っている人ってあまり好きじゃないんですが、会社員時代を含め長年金融の世界に身を置いて感じることです。
「シストレは裁量トレードを凌駕できない」
・・・これは私の願望でもあります。羽生善治さんがコンピュータ将棋に敵わないなんてことがあって欲しくないってのと似たような考え方です。
「pipsで負けても収支はプラス」
・・・これは私も同じです。月1000pips取れました!とかいうブログが多いですが、じゃあいくら儲かったの?っていつも思います。▲200pipsでしたが収支は+100万円でした!っていう人の方がスゲーって思いますね。資金管理(マネーマネジメント)の重要性が書かれています。
「デモトレードは無意味」
・・・発注の感覚とか操作方法を学ぶためなら良いですが、デモでガンガン稼げてもリアルで稼げるようにはならないですよね。概ね共感です。
本の内容で自分とは違うと感じた部分
「真面目にやればFXは必ず儲かる」
・・・これは完全否定します。向き不向き、感性の問題、真面目だけど方向が間違ってる人などあったりして、もうやめた方がいいですよって人も結構いるんじゃないかと思います。
「指標にはダブル逆指値で挑む」
・・・私はハイレバで指標トレードなんてやらないし、FX業者の約定リスクが考慮されていないように感じました。ダブル逆指値のどちらもがとんでもないところで約定されて、どっちも大損って可能性があります。
「命ガネでトレードせよ」
・・・この本を読んだ人なら印象に残る部分ですよね。余裕資金でやっても真剣にならないってことだと思いますが、この金が無くなったら死ぬってレベルの資金でやるべきじゃないと思っています。失敗したらどうするの?
以上、私がこの本に感じたことです。
これを読んで上手くなるとは思いませんが、読み物としては当時結構面白かったように覚えています。